2011年10月3日月曜日

児玉教授がガレキ燃やしていいと言っているのだが


児玉龍彦・東京大学アイソトープ総合センター長の日本記者クラブ主催記者会見がYouTubeにアップされていたので動画を見た。気になる点が・・・



きちんと焼却して焼却場はセシウムの所がブロックするフィルターがついていますから汚染物の量を一番きちんと焼けば減らせます
ところが減らすと線量が増えるために棄てられないという間違った考え方が出ておりますために、私前の時に環境省は放射性物質のノウハウが全くないと申し上げましたのは、この人口バリア型処分場とそこにある基本的な考え方を理解してないということであります。」

児玉龍彦 東京大学アイソトープ総合センター長 (日本記者クラブ主催記者会見の動画)
http://www.youtube.com/watch?v=hqkwggg2hIc
0:53:50 あたりから


児玉教授は、焼却施設の専門ではないので責めるつもりはないが、やはりいくらバグフィルタついてるからと言っても、フィルターで全部閉じ込めることは出来ないはずだ。二次汚染の可能性が懸念される。とりあえず児玉教授は当該地処理を前提としているので、広域拡散はありえない話なのだが、日本記者クラブが主催なだけに、一部分だけ切り取られて一人歩きしそうな発言である。少々怖さを感じるのは私だけですか。




焼却炉のフィルターで放射性物質が集められることは間違いないが、二次汚染の可能性は随分前から指摘されていた。ツイッターでまとめられていたので転載。

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焼却施設のバグフィルターで放射性物質を集塵可能かどうか
西岡孝彦さんのツイッター発言だけ引用

①原発内では放射性ヨウ素を吸着・集塵するためにチャコールフィルターとHEPAフィルターを併用している
②セシウムは、通常は原子炉外および外部に放出されないので対応するフィルターは設置していない
③【焼却炉について】セシウムを除去・吸着するには、現状ではフィルターでは無理。水溶性である特徴を利用してSARRYなどのシステムでゼオライトに吸着するしかない。
④焼却炉のフィルターについては確認しないとわからない。ただ、一般的には、セシウムはバグフィルターでは除去できないと思われる。
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つまり、既存の焼却施設のバグフィルターでは、放射能除去は無理です、ということだ。そこで先ほどの児玉教授のYouTube動画に戻ってみる。児玉教授は、森林から出てくる水は、東レの技術ならセシウム除去可能と言っていた。0:51:00あたり。
「例えば南相馬で相談しておりますと、東レは一日50万トンまでの水のセシウムを除くシステムは簡単に出来るという回答を頂いております。」

そうか、東レに頑張ってもらい、放射能除去できるガレキ処理専用焼却炉フィルター(あるいは設備)を作ってもらったらいいんではないか・・・?

(そこまでやるんだったら、やっぱり全部埋め立てた方がいいのではないかとも思えてきた)