2011年9月16日金曜日

福岡市、荒木市議ががれき問題について質問

質問:荒木龍昇議員

私はまず東日本大震災における災害廃棄物受け入れに関して質問いたします。
東日本大震災におけるガレキ処理について、国の要請の内容は何か・ガレキ処分の国の指針について説明を求めます。
次に福岡市は国の要請にどのようにこたえているのか、また今後について説明を求めます。
続いて、他自治体の状況について説明を求めます。

福岡市、共産党市議が給食問題質問。

9/12、星野美恵子議員(日本共産党福岡市議団)が学校給食の放射性物質汚染問題について質問した。教育局長の回答。

「給食に使用する食材の検査体制につきましては、納入業者に対し出荷制限に対する情報や、生産地における検査結果を注視しながら食材のチェックを行うよう要請し、さらに、2学期からは出荷制限の対象となっている食材が使用されることの無いよう、学校などにおいて納品時に、野菜などの産地や牛肉などの個体識別番号を照合するなど厳しくチェックしております。さらに、国の原子力災害対策本部の、検査計画等の考え方を踏まえ、放射性物質が検出されている産地からの食材につきましては、学校給食公社において、使用状況に応じた頻度で放射性物質の検査を実施することとしております。」

回答はつまり、特に変更は無いということです。

(ガレキについても星野市議は質問していたのだが、荒木市議とかぶるので取り上げない。少なくとも市の回答が同じだとしても、給食問題を取り上げてくれたことは、わずかながらにでも前進だと思う)

福岡市議会放映(録画)
http://www.gikai-tv.jp/dvl-fukuoka/2.html

2011年9月13日火曜日

北九州市ガレキ受け入れ議会で市議質問<9/21井上市議質問を書き起こし>

9/13井上真吾市議が一般質問で「市に搬入されるがれき等の放射能汚染チェックについて」質問するらしい。傍聴にいけずともネットで見れます。本当にしてくれるんだろうか~不安だ~
ネットライブ配信
http://www.gikai-tv.jp/dvl-kitakyushu/3.html
ネット録画配信
http://www.gikai-tv.jp/dvl-kitakyushu/2.html

<ネット配信後、市議質問を書き起こし>


質問:井上市議

市に搬入されるリサイクル原料の放射能汚染のチェック体制について伺います。

市長は5月に被災地支援の一環として釜石市のガレキを本市で受け入れることが可能だと表明しています。しかし6月に東京都江戸川区や千葉県流山市のごみ焼却場の飛灰から放射性物質が検出されたことから福島第一原発事故の放射能汚染が非常に広範囲に及んでいることが明らかになりました。同様に宮城・岩手のガレキについてもその放射能の影響が心配されています。

本市は釜石市に環境局職員2名を派遣しガレキ処理の支援を行っています。ガレキについては市の責任で万全の放射能検査を行うことが必要です

また本市はリサイクル産業が盛んで、今回流山市の飛灰についても、リサイクルの原料として持ち込まれたものです。しかし、放射能汚染が判明し、買い手がつかない状況です。受け入れ後に汚染が判明した場合は市民の不安もそうですが、受け入れ企業もその取り扱いに苦慮してしまいます。そこで市民や市内企業の安心・安全のためにも、市内に持ち込まれるガレキやリサイクル原料については、一般廃棄物や産業廃棄物を問わず、搬出元での検査を求め、本市としても放射能汚染のないことを確認できる体制の整備を求め見解を求めます



回答:北九州市環境局長

私の方からは市内に持ち込まれるがれきや、リサイクル原料について、放射能汚染のないことを確認できる体制の整備についてお答えをさせていただきます。

釜石市からの災害廃棄物うけいれについてでございます。
現時点では対象とする廃棄物の量処理方法などの具体的内容は固まっておらず、受け入れの可否や開始時期は決まっていないということでございます。
仮に本市が受け入れる場合には科学的知見に基づいた対応を基本にすすめるべきと考えておりまして、市民の理解を得ながら、事前の放射線量の測定結果などをもとに、受け入れの可否を判断することにいたしております。

北九州市HP、光和精鉱による追跡調査について

北九州市が8/23日に千葉県流山市からの溶解飛灰について、追加の資料を発表している。報道では見ていたのだが、市のHPを見ていなかった。トロクサイ私も私だが、知らない間に追加されて知らない間に事が進んでしまうというのがこの国の行政である。

報道資料を見ても今一つピンと来ない。1キロ460ベクレルと高い数値を出している袋がある一方、未検出(ND)のものもある。余りにも差がある。未計測のものもある。良く分からない。なんでこんなに差がでるのかが。処理開始から処理後になるにしたがってNDが増えるというのは、処理途中で放射性物質を含んだ何かが流出していると素人としては思うのだけども。北九州市はそこは平気なの?そして全ての袋を計測しないのは問題ではないのか?

資料をさらに読むと、100ベクレル超の処理途中~処理後の残渣物は、千葉の流山市に返却するとある。だけど光和精鉱は、流山市の溶解飛灰と、北九州市含む他の自治体の飛灰を混ぜて処理してたんじゃなかったっけ・・・。混ぜられたほかの自治体の分まで流山市に押し付け。北九州市の指導が遅すぎた&流山市が危機意識がなかったのだ。返す方の市民として、正直気が滅入る。下回ってる分はリサイクル処理してあげるから大丈夫とでも言い訳するのだろうか?こんなことが続けば、どっちの市民も困惑する(汚染がれきを受け入れるとこういうことになる、といういい見本だ)。

そして極めつけは最後のページの環境省の指針。このページを見れば北九州市として独自の方針は今の所全く無いことが分かる。

まだ追跡調査を行うとあり、この問題はまだ終わらない。議員にも追及してもらうよう働きかけたいと思う。

北九州市:千葉県流山市からの溶融飛灰について (4) 追加調査の結果(中間報告)及び本市の対応方針(平成23年8月23日) 報道発表資料
http://www.city.kitakyushu.lg.jp/files/000093932.pdf

2011年9月12日月曜日

がれきの安心な処理ができる放射能の数値分かる人いますか?

北九州市が一番能力があって、震災がれきを受け入れる可能性が高いと思われるので、北九州市の数値と北九州市が受け入れる可能性が高い、釜石市の数値を見ながら考えたことを書く。

環境省の資料。釜石市の一般ゴミの飛灰の放射能汚染度は1キロあたりセシウム合計1128福島県の会津203.6(処理後)。会津の方が汚染されてない。岩手だから安心、なんてことはない。受け入れていい数値というのはいくらなのか分かる人がいたら教えて欲しい。
16都県の一般廃棄物焼却施設における焼却灰の放射性セシウム濃度測定結果について(8/29)
http://www.env.go.jp/jishin/attach/waste-radioCs-16pref-result20110829.pdf

これは燃やした後の、飛灰なので高くでている。しかしその飛灰が1000ベクレル以上もあるのでは、ガレキも安全とは正直思えない。釜石市のがれきを万が一受け入れるとしても、燃やすことには賛成できない。埋め立てるとしても、沿岸部ではどうなのかわからない。北九州の埋立地は海面にある。
北九州市:響灘西地区処分場、日明積出基地に関する情報
http://www.city.kitakyushu.lg.jp/kankyou/file_0494.html

環境省の出している指針としては、1キロ8000ベクレル以下のものに対しても、水に接しないようにすべきであるという指針であるが、海面処分場についても安全に埋め立てできる可能性があるので、今後個別に対応を検討する、とある。
環境省:災害廃棄物安全評価検討会「第六回災害廃棄物安全評価検討会」資料1/3
http://www.env.go.jp/jishin/attach/haikihyouka_kentokai/06-mat_1.pdf

環境省のこの書き方だと、やり方次第では、海面埋め立ても可能だということになりそうだが、それで農水省が納得するかなと私は思う。漁協の人はどう思うのだろう?まだまだ問題が山積しているからこそ、あいまいな書き方になっている。被災地からしたら一日も早く処理したいというのは良く分かる。しかしゴミは簡単な問題ではない。だからこそ、きちんと情報公開して市民に見解を求めるべきだと思う。

北九州市のがれき受入れについて、「門司の環境を考える会」の方と電話で話してみた

ネットで「門司の環境を考える会」という会を見つけたので、連絡とってみた。
http://www.hm.h555.net/~setokan/data/news/news177.html

会の方が言うには「焼却炉の能力に余裕があるので、受け入れることができる。市に、問合せはしたけど、あいまいな回答しか得られなかった。」とのこと。
また、「分別回収をしているけれど、門司のはガス化溶融炉だから、何でもかんでも燃やしてる。プラなんかも燃やしてる。」「新門司の埋立地は、石灰岩を取った跡地を使うんだけど、あれも問題で」ということであったが別の電話がなってしまい、話が途中で切れたまま。とにかくゴミ行政は問題だらけであることは分かったのだった。

色々情報交換できたらといいと思う。