2011年11月28日月曜日

11/28佐賀武雄市長ブログで語る:「放射線を含まない」震災瓦礫を受け入れたい

武雄市長が自らブログ内で語る:「放射線を含まない」震災瓦礫を受け入れたい

以下武雄市長のブログより転載です。12/6に全てが決定するようです。
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うずたかく積上った瓦礫(がれき)の山。被災地には、小学校、野球場、国道側の一等地にその山が異様な姿で、被災された皆さんを見下ろしています。私も何度となく現地に入り、実際にボランティア活動も行いましたが、その山を見れば、途端にやる気を失います。

これは、陸前高田市を訪れた「チーム武雄」のメンバーからも聞きましたが、あの瓦礫の山は何とかならないのかと。僕は、あの瓦礫の山は被災地の復旧・復興の大きな妨げになる、そう思い続けています。

今日、私の見解が西日本新聞の夕刊1面に掲載され、ニュースでも報じられました。RKBニュースはこちら

ポイントは、国の放射線基準があてにならんので、実際に放射線物質を管理している企業等に、受入の基準を確認していますが、独自の基準を設けたいと思っています。その基準をもとにして、東京都が行ったように、瓦礫の搬出、搬入という2つの地点(時点)で厳しいチェックを行います。そういう意味では、厳しい基準以下の「放射線を含まない」廃棄物です。従って、瓦礫の搬入の際は、一般の廃棄物と何ら変わらないということになります。

現実問題としては、膨大な震災瓦礫の受入を武雄市だけでできるなんて思わない。たった1日20トン。しかも、可燃物廃棄物は今でもパンク寸前なので、私たちができるのは、不燃物のみ

しかし、私たちのこの動きが、被災された方々を受け入れ表明のときのように、全国の被災していない自治体に広がることを強く期待します。

西日本新聞には、いくつか見出しを含めて事実誤認があります。

<西日本新聞、紙面の画像。略>

1つは見出し。武雄市は固有のゴミ処理施設がないので、所有者の杵藤広域圏(3市4町から構成)にその意思を確認する必要があります。ただ、なぜ、僕が提案するかというと、この処理施設が武雄市にあり、なおかつ、私自身が杵藤広域圏の管理者(最高責任者)であるんですね。だから、最低限、提案する権利はある。しかし、決めるのは、広域圏です。12月6日(火)の緊急に開く広域圏首長会議に諮りますが、心ある首長さんたちの集まりであるので、反対はないと思っています。もちろん、この会議はオープンにします。

2つ目は、最後に書いてあるんですが、「武雄市は、がれき受入を報告」とありますが、あくまでも、「提案」するものです。ここで了承されたら、12月の半ばまでに、処理施設の地元に説明に私自ら入って理解を求めます

最後に、被災をしていない我々自治体、市民は何ができるのか、また、しなければならないのか、と問うたときに、被災地の苦しみ、痛み、悲しみを分かち合う、寄り添うことだと思っています。震災瓦礫の受入は、私たちが行わなくてはいけないことだと思うんです。

だから、まず、隗より始めよ。震災瓦礫の受入を表明し、提案します。

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以上が武雄市長の提案です。

<まとめ>
・武雄市長は、20トン/日、不燃物がれきを杵藤クリーンセンターで処理したいと考えています。
・杵藤広域圏の管理者は、武雄市長です。
・杵藤広域圏首長会議は、12/6(火)で、ここで受入れをはかり決定します。
・武雄市長の誰も反対しないという予想どおり、受け入れが決定するのは確実です。
・武雄市長は、受入れに当たっては、独自基準を採用し、処理する予定です。
・杵藤広域圏首長会議の了承後、12月半ば、地元に形だけ説明する気のようです。
・武雄市長は、搬入の際についての汚染について気にしているだけで、維持管理は後世に押し付けるつもりです。
有明海の海苔が危機にさらされます。
・今回の震災で出たがれき処理は、国税から賄われるので、広域処理しても武雄市の懐は痛みません。

ということなので、12/6(火)に全てが決まってしまいます。武雄市に地域住民および、周辺地域への説明の前に受け入れる予定なのは明らかにおかしいです。順番が逆です。こういう手続、つまり結論が先にあるのはおかしいのです。それから九州で処理すると国税という血税が無尽蔵に使われます。もし汚染されてないなら、広域処理するにしても、国民の税金を使うわけですから、搬出先の範囲は最小限に抑えるべきでしょう。疑問に思う人はお電話を。


武雄市役所
〒843-8639 佐賀県武雄市武雄町大字昭和1番地1
電話:0954-23-9111(案内)
FAX:0954-23-3816(代表)

武雄市ご意見ご要望(web)
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