2011年8月11日木曜日

北九州市戸畑区の光和精鉱が受け入れた飛灰について

千葉県流山市からの溶解飛灰について
北九州市HPからの引用です。
http://www.city.kitakyushu.lg.jp/kankyou/01100008.html

「1 これまでの経緯
7 月 12 日(火)、新聞に「千葉県流山市が焼却場の灰から1㎏当たり 28,100 ベクレルの放射性 セシウムが検出されたと発表した」との記事が掲載された。千葉県流山市は、平成 19 年度か ら同市クリーンセンター焼却場から排出された溶融飛灰の一部について、リサイクル(非鉄金 属等の回収)を光和精鉱㈱(戸畑区)に委託していた。本市では、6 月下旬に東京都の江戸川工場の飛灰から放射性セシウムが検出されたとの報道を受け、受入れ停止を指導した。
同社では、この指導を受け、6 月 13 日を最後に流山市からの受入れを停止している。
今回の報道発表に関して、電話で同市に現状を確認したところ、「7 月 11 日以降搬出を停止している。停止以前の処理方法については、質問を受ければ口頭で回答している」とのことであった。このため、7 月 12 日、光和精鉱㈱に対し、これまでの流山市からの受入れ状況について確認するとともに、場内で放射線量の測定等を行うよう指導した。なお、市外からの溶融飛灰(一般廃棄物)の受入にあたっては、廃棄物処理法に基づき、排出側である流山市が受入側である本市に対し通知する義務があり、本件については、毎年度通知がなされていた。」
詳細:北九州市報道発表用資料2011/7/13
http://www.city.kitakyushu.lg.jp/files/000092706.pdf

●私が7月14日に、北九州市循環社会推進科に電話0935822187に電凸問い合わせしたところ、第一回電話:受け入れた飛灰については金属を取り出した後、残滓物は鉄工所などにまわし、さらに鉱滓(こうさい)については路盤材(砂利など)に使われます、とのことでした。
第二回電話:光和精鉱は新日鉄に取り出した金属及び残渣物を全て売却している。詳細は光和精鉱に問い合わせてくれとのこと。また鉱滓についてこちらは追跡する予定はない。光和精鉱も取引先は企業秘密だろうから、教えられない可能性がある。とにかく詳細はこちらでは分からない、とのこと。(二回目電話応対循環社会推進科・坂崎様)

その後、7/30日、光和精鉱は、リサイクル処理した焼却灰の残りかすから最大1キロ当たり344Bqの放射性セシウムを検出。
参考:毎日新聞(毎日jp)北九州版に記事
これによれば、流山市からの焼却灰について、光和精鉱はこれまでリサイクルしていたが、鉄などへのリサイクルが認められる規準は100Bq/kg。(環境省が7/14日に決める前の)埋め立て処分が出来る基準値は8000Bq/kgであるから、数値は下回っているが、埋め立ては行わず、残渣物を流山市に返却する方針であるという。
(焼却灰の残りかすと書いていますが、正しくは溶解飛灰のことです。)

詳細:
北九州市報道発表用資料2011/7/29作成
http://www.city.kitakyushu.lg.jp/files/000092707.pdf

これらをまとめると、どの程度かはわかりませんが、放射能汚染された、鉛・亜鉛・鉄などへのリサイクルが既に行われており、路盤材やコンクリートなどに、混ぜられてしまっている可能性が高いということです。北九州市によれば、売却先は主に新日鉄だというが、詳細は光和精鉱や新日鉄に聞くしかないのですが、企業秘密であるのか詳細が分かりません。新日鉄は各地に販路があると思われるので、どこに使われたかは新日鉄でも分からないのではないかと思うと、不安です。
問題なのは、このリサイクル処理施設が、どういった施設なのか、です。光和精鉱のサイトをみると、処理の過程で出来た塩化ナトリウム等塩類を海に排出している点が気になります。
また北九州市のエコタウン事業として光和精鉱が紹介されています。「塩化揮発プロセス技術」は、塩類を海に放出するだけでなく、排気もしているようです
どなたか詳しい方の情報を求めています。