2011年9月13日火曜日

北九州市ガレキ受け入れ議会で市議質問<9/21井上市議質問を書き起こし>

9/13井上真吾市議が一般質問で「市に搬入されるがれき等の放射能汚染チェックについて」質問するらしい。傍聴にいけずともネットで見れます。本当にしてくれるんだろうか~不安だ~
ネットライブ配信
http://www.gikai-tv.jp/dvl-kitakyushu/3.html
ネット録画配信
http://www.gikai-tv.jp/dvl-kitakyushu/2.html

<ネット配信後、市議質問を書き起こし>


質問:井上市議

市に搬入されるリサイクル原料の放射能汚染のチェック体制について伺います。

市長は5月に被災地支援の一環として釜石市のガレキを本市で受け入れることが可能だと表明しています。しかし6月に東京都江戸川区や千葉県流山市のごみ焼却場の飛灰から放射性物質が検出されたことから福島第一原発事故の放射能汚染が非常に広範囲に及んでいることが明らかになりました。同様に宮城・岩手のガレキについてもその放射能の影響が心配されています。

本市は釜石市に環境局職員2名を派遣しガレキ処理の支援を行っています。ガレキについては市の責任で万全の放射能検査を行うことが必要です

また本市はリサイクル産業が盛んで、今回流山市の飛灰についても、リサイクルの原料として持ち込まれたものです。しかし、放射能汚染が判明し、買い手がつかない状況です。受け入れ後に汚染が判明した場合は市民の不安もそうですが、受け入れ企業もその取り扱いに苦慮してしまいます。そこで市民や市内企業の安心・安全のためにも、市内に持ち込まれるガレキやリサイクル原料については、一般廃棄物や産業廃棄物を問わず、搬出元での検査を求め、本市としても放射能汚染のないことを確認できる体制の整備を求め見解を求めます



回答:北九州市環境局長

私の方からは市内に持ち込まれるがれきや、リサイクル原料について、放射能汚染のないことを確認できる体制の整備についてお答えをさせていただきます。

釜石市からの災害廃棄物うけいれについてでございます。
現時点では対象とする廃棄物の量処理方法などの具体的内容は固まっておらず、受け入れの可否や開始時期は決まっていないということでございます。
仮に本市が受け入れる場合には科学的知見に基づいた対応を基本にすすめるべきと考えておりまして、市民の理解を得ながら、事前の放射線量の測定結果などをもとに、受け入れの可否を判断することにいたしております。



そのほか焼却灰などの一般廃棄物につきましては、廃棄物処理法に基づきまして、搬入前に排出する市町村が受け入れ側の本市北九州市に対しまして、処理先・品目・量を通知することになっております。この通知によりまして、放射能の汚染範囲も分かってきたことでございますので、十分な放射能対応が可能であると言う風に思っております。

もう一つ、産業廃棄物、通知制度が無い産業廃棄物の放射能対応につきまして、5月26日に対象地域を福岡県(※)とその周辺3県、それ以降8月26日に青森県から静岡県にかけての16県に拡大いたしまして、産業廃棄物を搬入する際には、事前に本市に情報提供するよう、市内の産業廃棄物処理業者167社に対して通知を行った所でございます。本市としましては、提供された情報から判断し、放射性物質が含まれる可能性のある産業廃棄物については、どのような工程で発生したのか、またどのような場所に置かれていたのか、などを確認するとともに、必要に応じて放射線量を測定するように指導しました。その結果現在まで14件の報告がありましたが、問題となる事案はございません

今後とも原発事故に伴う、放射能汚染の動きなどを見ながら科学的知見に基づいた対応を基本としつつ、適切に対応をしてまいりたいと考えております。

(※)明らかに福島県の間違いと思われる。最初聞き間違いかと思った。



まとめると、
市は今までどおりの回答。市議の質問によって、一般廃棄物、産業廃棄物対応についても知ることができたわけだが、産業廃棄物について、14件報告があったが、問題となる事案はない、という回答である。問題となる事案でなかったということなら、この14件を公開して欲しいと思うのだが・・・。どう問題が無かったのか。放射線量が低かったということなのか、それとも必要が無かったと判断して測定していないのか。ちょっとわからない。