2011年10月17日月曜日

恐怖の玄海原発ツアーその1(エネルギーパーク編)

10/8日、玄海原発4号機の事故直後に行ってまいりました。
ホームセンターナフコ重松防塵マスクDR77Rを買ってから行きました。
http://www.sts-japan.com/products/bojin/detail.php?id=DR77R2
無論服はツルツルの服に、帽子着用です。見学メンバーの中で1人浮いていたことだけは確実です。

さて・・・・・・・・
玄海町は、すっごい田舎でした。まあ当たり前なんですけどね。で、エネルギーパークは普通の公園のトイレみたいな微妙な建物です。




中にはガイドさんが5人くらい。ガイドさんが原子炉の簡単な構造のパネルを使いながら説明すると
「あのー私ボイラーの仕事してるんだけど、ボイラーってのは、2系統安全を確保するためにパイプつけないといけないんだけど、これもボイラーと同じだから2つ付いてないとおかしいよね?」
(というような質問だったと思う)

鋭い質問に困るガイド、係りを呼ぶ。
「これは説明用の図なので、簡略化しております・・・」
の後は二人の専門的過ぎるやり取りになり、全く分かりませんでしたが、その後質問した方がボソッと

「説明聞いたけど結局足りてないよね。おかしいよね安全系統は、もっとつけないといけないはずなんだけど」とぼやく。

玄海のゴミ焼却施設とやらが気になる。画像は携帯なんで許してください時間なかったし。携帯の画像も高解像度設定にしておけばと悔やまれる。


低レベル放射性廃棄物の処理の流れ

<気体>


フィルターで放射性物質を濾過したあとに、モニターで放射性物質を計測

 <液体>
作業服などを洗濯機で洗っているようだ。そして一旦貯めておく

ここにもフィルターが・・・そして捕捉しきれない放射性物質は海へと。

<個体>
作業に使われた紙・布など可燃性のものは焼却炉へ


低レベルでもドラム缶で詰めた後で厳重に保管


 とにかく、気体・液体・固体すべて、フィルター等を通して、海・排気へごく微量の放射性物質が出されていることは分かる。フィルターの後にモニターがついているということは、一定数出ているということになります。この図を見る暇がなかったので、突っ込んだ質問が出来なかった・・・悔やまれる。

それでは、ど素人っぷりが垣間見える質問をどうぞ

Q:焼却施設ってありますか
A:発電所の中に焼却施設がございます
Q:焼却炉のフィルターってありますか
A:チャコールフィルターを使っています
Q:ヨウ素・セシウムはフィルターで取れるのですか
A:元々洗えるものが作業服・ウェースリーなどで、ヨウ素の場合は気体ですので半減期を待って、一旦貯めて半減期8日だから、1ヶ月から2ヶ月間減衰を待って大気として放出しています。セシウムについてはフィルターキャッチして出しています
Q:どこにだしているんですか
A:海に
Q:えっ海?!測定はしているんですか
A:もちろん、測定値が年間周辺で1mSvという基準以下になるように放出しています
Q:セシウムは完全に除去できるわけではないのですね
A:はい

他の人が質問した。
Q:海水に入っている放射性物質はなんですか
A:考えられるのはトリチウムですね
Q:他の物質はなんでしょう
A:トリチウム以外は、殆ど燃料から出ることはございませんので・・・

ということであった。トリチウム出てます。トリチウムの半減期12.3年・・・長いな。
原子力資料情報室(CNIC)トリチウム
http://cnic.jp/modules/radioactivity/index.php?cat_id=1


原発内は厳密な測定に基づいていると玄海原発の案内係の責任者の方は、自信を持っているようだが、そのような原発内にある焼却炉や他のフィルターをもってしても100%の捕捉は出来ない微量に常時放射性物質を出し続けているのである。くわばらくわばら。

しかし大した質問が出来なかったのが残念だ。何のために恐怖に怯えながら行ったのかよくわからない玄海原発ツアーであった。


恐怖の玄海原発ツアーその2(現地の方のお話編)へ続く