2011年10月21日金曜日

北九州市の震災がれき受入れの現状はこれです。10/12時点。

少し前になるが、10/12日、共産党市議団あてにメールを送った。無論、嫌がらせではない。共産党は環境問題の追及は手厳しいから詳細を知っているだろうと思ったからだ。



「 いつもお世話になっております。10/11のインターネット・新聞などのニュースでは、環境省の決めた8000ベクレルの基準、処理方法などが11月には閣議決定されるということでした。これについては非常に問題が多いので、北九州がどのように考えているのか大変気になります。
 また、数日前のニュースですが、環境省が広域処理を進めるために全国42都道府県と市町村を集めて説明会を行ったとのこと。北九州市は千葉の流山市から受け入れた灰に関しては返還するよう指導し、釜石の分に関しては受け入れたら非常に矛盾すると思います。
 やはり私は1キロ100ベクレルを超えたものは放射性廃棄物として扱うようにすべきだと思います。その為の手法については私にはよくわかりませんが、決して無理なことではなく、広域処理が前提になっているためだとしか思えないのです。本当の支援が何なのかは分かりませんが、少なくとも健康を害してまで支援することは間違っていると確信しています。追及是非ともお願いします。」


以下、共産党北九州市議団、八記議員からの返事
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メールありがとうございます。

1,釜石市以外からのがれき受け入れの打診があったのか。
①ありません。
②釜石市の場合も、釜石市からの直接的な打診はありません。

2,流山以外に汚染物質の搬入はあるのか。
①そのような事実は把握しておりません。
②生活ごみなどの一般廃棄物については、市町村の責任で取り扱っていますので、市町村に対しては、徹底できています。
③産業廃棄物の場合は、産廃業者が個別に扱うことができますので、
 (イ)業者には、4月に「東北4県からの産廃については、北九州市に届け出るよう」要請しています。
 (ロ)その後、対象を東北4県に加え、東海・関東に広げています。
 (ハ)その結果、北九州市に対して、対象地域から産廃を搬入しているとの届け出は件数はあります。
 (ニ)届け出があった場合は、どのような行程で産廃が発生したのかの確認をさせています。発生行程を確認する中で、必要があると判断した場合には、測定を命じるようにしています。
 (ホ)いままで、放射性物質が確認されたものはありません。

3,日本共産党は、放射性物質の流入について監視・情報公開をどうするのか。
①監視については、適宜当局に対して状況の把握を行っています。
②市民の皆さんからの、助言や通報などについても、その都度確認を行っています。
③情報公開については、問題が発生する都度公開するよう求めており、当局においても、そのように運用されていると考えています。

なお、1,2,のような問い合わせについては、
 環境局 循環社会推進課 093-582-2187へ直接お尋ね下さい。

市会議員 八記博春
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さすが細かい・・・。しかし直接聞けって言われても。議員みたいに頭良くないですから私。


<それ以前にも八記議員や北九州市と話して分かっていること>

光和精鉱の残渣物は、フレコンバッグに入ったまま、引き取り手もなく、未だ保管されっぱなしだそうだ。新日鉄にリサイクルできるものは引き取ってもらうはずだったが、ことが明らかになると、そうもいかない。かといって、流山に返却したいが、流山も処分する場所がない。どうなることやら。さすがにここまで大きく出てしまうと、迂闊に処分も出来ない。知らない所で汚染されてない土地に棄てられたりしないよう、今後も継続して監視しなくてはならないだろう。

北九州市が環境省に出向いて説明を受けた理由というのは受け入れるためだけではなく、受け入れないというにしても、受け入れないなら基準を聞いてこなくては環境省に回答が出来ないから出向いたのではないか(山本まり市議)という。

環境省への事務連絡の回答を見ても、北九州市には目新しい動きはない。受け入れるかどうかについては、今後釜石市がどうでるかによる。前の記事にも書いたとおりだが強いて言うなら、受け入れるにあたって、基準を説明できるよう環境省に依頼している点だ。北九州市は現段階で、受け入れるための説明責任を負えないと考えていることが分かる。

とにかく全国単位でこれから問題になってくるのは、ブラックボックスの民間会社だ。とにかく注視しなければならないだろう。